Kuso & Diary

クソエブリディをクソエンジョイするクソ女のクソダイアリー

あちゃ目

 

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わたしは小さい頃、目を寄り目やあちゃ目にすることで、見ている光景が二つに重なる( 複視 )ことを「人や物が二つ見える」「多分これ 自分以外には誰も出来ない」「選ばれた者にしかできない」「天才児」という感じで飛躍に飛躍を重ねたまま履き違えてしまう時期があった。

 

 

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( ※ これが複視 )

 

 

今でも「特技:複視」と書けてしまうぐらい あちゃ目を使いこなしていた当時の私は、客観的に見て 自分の目があっちこっち飛んでいることなどつゆ知らず。自分の両指を見て「20本ある」とかやっていたし、母と話している最中に突然あちゃ目になり「いま  お母さんを2人にさせちゃったけど?」とか言っていた。頭いかれちゃってますけど?

こうなってくると、さすがの母も 腹を痛めて産んだ娘の飛んで行った黒目の行方と、数々の奇行を心配して「あんた あちゃ目をするのは止めなさい!」と口酸っぱく言うようになったが、私はそれをあちゃ目と呼ぶことも、天才児しか使えないこの技が複視であることも、「自分だけが出来る」のではなく「みんな出来るけど みんなしない」ということも 頑なに信じなかった。

 

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そしてしばらくしない内に、治らない&止めないあちゃ目の娘は 母によって眼科へ連れていかれた。

お医者さんに何を言われたか詳しいことは忘れたが、お医者さんの前でも鼻高々に複視を披露して笑われたこと、それはやってはいけないことだと説明を受けたのは覚えている。しかし 自分が天才児でなかったことには 不思議とショックを受けなかった。当時のわたしには、こんな風にお医者さんに面と向かって「それは ( 天才児とは ) 違うよ」と否定されても、まだまだ天才児ストックのある女児だったからである。

 

 

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結果から言えば、その「天才児ストック」と呼ばれるアイタタ特技等は、その後 成長と共にあちゃ目と同じような形で全部粉砕されてしまい、天才児なんかではなかッたという話。しってたしってた。